6月20日に、学生時代のゼミのことをかいたのですが、そのゼミの先輩がかかれた本。
「続 我が志 アフリカにあり」
(株) バラカ発行、島岡由美子 著
遠くタンザニアのザンジバルでご主人 強(つよし)さんとともに、人々の自立につながる様々な活動をしていらっしゃる。
2003年に朝日新聞社から「我が志アフリカにあり」が出版され、当時も心がざわざわした。
そんな徹底した生き方があるのか、という驚きとともに。
島岡さんの志は、先憂後楽、世の中の誰よりも先に憂い、誰よりも後に楽しむ、ということだそうだ。
また、お二人がであったころ、由美子さんが志とは何?との問いかけに対する島岡さんの答え。
「志とは、自分は何をするためにこの世に生まれてきたのか、世の中のために一体何ができるのかという自分への問いかけに対する答えだよ」
ザンジバルの文化・暮らしぶりが手に取るように伝わるとともに
お二人の生き様も、心の奥まで届く、そんな本。
援助よりも自立を、と漁業で自立した暮らしを創造し、
インスタント珈琲を輸出したり、
柔道とその精神を根気強く、その地に根付かせたり、
独特なアートを外国に紹介していらっしゃる。
ティンガティンガ・アートとよばれる絵画もそのひとつ。
名古屋・栄で行われた原画展(5月におじゃましたのだが)にお二人もいらっしゃっており、
背の高い島岡さんは眼光するどく、 ライオンのような方だ、と私は感じた。
由美子さんは、穏やかだが芯のある、素直な文章、そのものの方だった。