2013年7月5日金曜日

福島の ほんとう 

原発事故以来、かまたみのるさんのブログを読み続けている。
そこで 紹介のあった「福島FUKUSHIMA 土と生きる」(大石芳野 写真集、藤原書店)
早速 注文して 手にした。
 

 
大石さんは 以前から尊敬しているが、姿勢がすごい。
写真を 一人ひとりに 直接 届けたそうだ。
 
昨年 外で遊べない 福島の子どもたちの 避難キャンプに関わらせていただいたが、
そのみなさんの 地域の 写真 も 入っていた。
 
1枚1枚が、心にせまる。
 
大震災のとき、おなかにこどもがいて それまでは 早く床についていたが、
以来、これがすべて事実ではない、と認識しながらも 報道は毎夜 見聞きしていた。
 
たくさんのいのちが 亡くなってしまった。
いまだに 家族のもとへ 帰れない 方々も。

ふるさとに帰れない ひとたちの 存在。
たくさんの なぜ と やるせない 気持ち。
 
あとがきで 大石さんは 述べておられる。
 
「半永久的な核に 汚染されたことは、私たちの人生よりも長い間にわたって
大地から放射性物質が消えないということに繋がる。・・・
 
土と共に生きる人たち、染みついた放射能に抗い 格闘を続ける福島の
人たちと問題を共有し合うことの大切さを、福島で出会った多くの一人ひとりに
カメラを向けながら、改めてしみじみと思う。」
 
この、多くの一人ひとり、という言葉が大切だし、重い、と私は思う。